さくらでございます。
本日は少し脱線いたしまして、昔話を語らせていただきます。
もう10年も昔になろうかと思いますが、、、
えっ、「猫なのに10年も前に生きていたのか?」ですって。
もう、貴方イケズですわネエ、、、
そんな細かいこと言わんといて♪
で、その時のわたくし、右も左もわからない猫でしたのに、大水害の現場へ勢いで行ってしまいましたの。
ですから仕方なく『私にも出来るお手伝いが何かあればやらせていただこう』とか思いまして、近くの避難所を訪ねさせていただきましたら、被災されたおばちゃん達に親しくしていただくことができましたの。
そこで猫なりに頑張って世間話をさせていただく内に、あるおばちゃんが「お寿司が食べたいの」って言い出されまして、わたくし意味がよくわかりませんでしたので、よくよくお聞きいたしますと、避難所では朝がメロンパン1個、夜おむすび2個が役所から配給されるんだそうでございますの。
(お昼は家に帰って掃除とかの復旧作業してるから、支給なしでございますの)
「だでそんだけじゃあ腹が減ってねえ、ぺこぺこだがや。」
「街中が水に浸かってしもうたで、店なんて全然やっとられんし、貧乏なもんで開いてても買えんでね、仕方ないから我慢しとっただわ。」
とかとか言われておられました。
恥ずかしながらわたくし、その時初めて"被災するとご飯がたべられない"という簡単な事実を知りましたの。
ちょうどその日は、水に浸かったその街の大きなスーパーが新装開店しておりまして、おばちゃんは仮設置のコインランドリーに洗濯に行かれた帰りにフラフラっとお寄りになられたんだそうですの。
そうしましたら、なんと大好きなパックのにぎり寿司が800円で売られておりまして、それをご覧になった途端にお腹の虫が『グウ』と鳴ったそうでございますの。
「我慢出来んようになってねえ、一旦は手に取ったで、ふと頭を"毎日の洗濯代"の事が過ぎってねぇ、ハッとして慌てて元に戻したんよ。」
「何時もならなんにも考えず、すぐにレジへ直行するだがや、今は毎日600円も洗濯にお金が掛かるでね。」
「家電が全部駄目になってしもうとるで、洗濯機も何時買えるか判らんもんでね。」
「あーあ、家も住めるようになるかどうかもわからんしね。トホホだわ。」
そんな辛いお話を、明るい調子でこっちを笑わせながら話してくださいまして、わたくし自分が猫なのをあらためて思い出しましたのよ。
わたくしが『あてにならない猫の手』しか持っていないことを、ですの(泣)
わたくしが"お寿司"なら、せめて食べていただけましたのに、、、
今でも水害の度に思い出しますの、、、
あの時のおばちゃん、今はお寿司が買えていらっしゃるかしらと。
レシピ以外の話で、長々と失礼いたしました。
2009年10月8日木曜日
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